【4月22日 AFP】ファクト(事実)やエビデンス(根拠)に対する政治的攻撃が強まっているとして多くの人が不安を募らせているなか、科学者やその支持者たちのデモ「科学のための行進(March for Science)」が22日に米首都ワシントン(Washington D.C.)を中心に世界600以上の都市で初めて行われる。

 日常のあらゆる面における科学の重要性を訴えるデモだとしている主催者らは、この行動に党派色はなく、ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領をはじめとする政治家や政党への抗議が目的ではないとしている。

 しかし著名な分子細胞生物学者のリディア・ビラ・コマロフ(Lydia Villa-Komaroff)氏は、トランプ政権がこの運動の「触媒」になったのは間違いないと話している。

 ワシントンの集会は22日午前8時(日本時間同日午後9時)に始まり、国立公園ナショナル・モール(National Mall)から議会まで行進して午後2時に終わる予定。

 21日現在の予定では、全米各地、オーストラリア、ブラジル、カナダ、欧州各国、日本、メキシコ、ネパール、ナイジェリア、韓国など、世界各地の600を超える都市で行われる計画だ。 (c)AFP/Jean-Louis SANTINI/with Kerry SHERIDAN in Miami