【4月22日 AFP】スペイン1部リーグ、レアル・マドリード(Real Madrid)とFCバルセロナ(FC Barcelona)の伝統の一戦「エル・クラシコ(El Clasico)」を23日に控え、両クラブのエース、クリスティアーノ・ロナウド(Cristiano Ronaldo)とリオネル・メッシ(Lionel Messi)がキスをしているグラフィティが話題を呼んでいる。

 バルセロナ(Barcelona)市内のバス停に描かれたグラフィティでは、バラの花を持ってつま先立ちしたメッシがライバルのロナウドを優しく抱きしめてキスをしており、カメラを手にした多くの観光客を引きつけている。

 このグラフィティを描いたアーティストのTvboyさんは、今回のクラシコが偶然にもカタルーニャ(Catalonia)地方のバレンタインデーである4月23日に開催されるという事実に着想を得たという。

「僕は希望に満ちた前向きなメッセージを求めている。サッカーではフーリガンの間で衝突が起きているが、僕は『落ち着けよ』と言いたいんだ」

「メッシとクリスティアーノは対戦相手で、彼らが決してキスをすることはないと分かっているが、アートは理想の世界を表現しなければならない。人々を驚かせ、挑発的なものでなければならないんだ」

 イタリア・ミラノ(Milan)出身のTvboyさんは、バルセロナに13年間滞在しており、ストリートを自らのキャンバスとしている。

 Tvboyさんは米大統領選期間中に共和党の候補であったドナルド・トランプ(Donald Trump)現大統領が、ライバルで民主党候補だったヒラリー・クリントン(Hillary Clinton)氏にキスをしている様子を描き、新たなプロジェクト「愛は盲目(Love is blind)」を始動している。(c)AFP