【4月19日 AFP】見た目で容赦なく判断されることの多い恋愛市場だが、「非イケメン」男性たちは、ユーモアがあるか機転が利く、もしくは詩的な部分を持ち合わせていることで自らの容姿をカバーできると本能的に知っている──。このような感覚について科学的に検証した一風変わった研究の結果が19日、発表された。

 研究によると、ルックスが十人並みでも、創造性に富んだ男性に対しては、女性は魅力を感じるのだという。

 研究を行ったのは、英スコットランド(Scotland)にあるアバーテイ大学(Abertay University)の心理学者、クリストファー・ワトキンス(Christopher Watkins)氏。同氏はまず、実験の参加者らに複数の男女の写真を見せ、容姿だけに基づいて格付けを行わせた。

 そして、別のグループにも同じ写真を見せ、今度は被写体となった人物の創造性を示す手掛かりも一緒に提供した。

 1つ目の手がかりは、シュルレアリスムの巨匠ルネ・マグリット(Rene Magritte)の絵画作品「恋人たち(The Lovers)」を見て考えたことを100字で表したとされる文章だ。この作品は頭を白い布で覆った恋人たちがキスをする様子を描いたものだ。回答の半分はつまらない内容か、事実そのものの感想が述べられているだけだったが、残りの半分はこの絵に触発された考察や概念的な内容だった。

 もう一つは、それぞれの顔写真にありふれた日用品──タイヤなど──の新たな使い方について書かれた回答が添付された。回答の半分は独創的だったが、残りの記述内容はそれほどでもなかった。

 その結果、いわゆるイケメンではない男性でも創造的な一面を示すことで、人気コンテストの順位が大幅に上がることが分かった。