【4月18日 AFP】ロシア北西部サンクトペテルブルク(St. Petersburg)で今月初めに起きた地下鉄爆破事件で、連邦保安局(FSB)は17日、首謀者の一人と疑われる男の身柄を拘束したと発表した。

 ロシア通信(RIA)が伝えたFSBの声明によると、男は「中央アジア出身」のアブロル・アジモフ(Abror Azimov)容疑者。同日、首都モスクワ(Moscow)近郊のオジンツォボ(Odintsovo)で拘束された。

 容疑者の身柄は取り調べのため、重大犯罪の捜査を担当する連邦捜査委員会(Investigative Committee)に引き渡された。

 自爆攻撃の実行犯は、アクバルジョン・ジャリロフ(Akbarjon Djalilov)容疑者(22)と特定されている。ジャリロフ容疑者は中央アジアのキルギス生まれで、ロシア国籍を取得していたとみられている。

 FSBは1990年生まれとされるアジモフ容疑者について「自爆テロリストのジャリロフ(容疑者)の訓練を行った」としており、「首謀者の一人」と見なしている。

 14人が死亡し数十人が負傷したこの爆破事件をめぐっては、モスクワとサンクトペテルブルクで先に計8人の身柄が拘束されている。アレクサンドル・ボルトニコフ(Alexander Bortnikov)FSB長官は先週、8人全員が中央アジア出身と明らかにしている。(c)AFP