【4月18日 AFP】米オハイオ(Ohio)州クリーブランド(Cleveland)で、高齢の男性を銃で殺害する様子を撮影した動画がフェイスブック(Facebook)上で公開された事件で、警察当局は17日、容疑者の捜索範囲を全米に広げた。

 クリーブランド警察は、実行犯とされるスティーブ・スティーブンズ(Steve Stephens)容疑者(37)は武装しており危険だと警告。また、連邦当局は容疑者逮捕につながる情報に5万ドル(約540万円)の懸賞金をかけている。

 同警察は17日、近隣のペンシルベニア(Pennsylvania)、ニューヨーク(New York)、インディアナ(Indiana)、ミシガン(Michigan)の4州の当局に対し、容疑者の捜索を要請。さらに同日中、捜索範囲を全国に拡大した。

 同警察のカルビン・ウィリアムズ(Calvin Williams)署長は、捜査の手が国内全土に及んでいると説明し、「これは全国捜査だと考えている」と述べた。

 警察と現地メディアによれば、被害者のロバート・ゴッドウィン・シニア(Robert Godwin Sr)さん(74)はイースター(Easter、復活祭)の16日、夕食後に徒歩で帰宅途中に殺害された。事件は無差別殺人とみられている。

 スティーブンズ容疑者のフェイスブックページに投稿された動画には、同容疑者に似た男が車から降りて被害男性に近づく様子が映されている。男性は頭部に銃を向けられ、発砲直後に地面に倒れ込んでいた。

 男は別の動画で、「13人殺した。14人目に取り掛かるところだ」と語っていたが、警察はこれまでに確認された被害者は1人のみだと発表している。(c)AFP