【4月17日 AFP】17F1第3戦バーレーンGP(Bahrain Grand Prix 2017)は16日、決勝が行われ、的確な判断力を見せたフェラーリ(Ferrari)のセバスチャン・ベッテル(Sebastian Vettel)が優勝を果たした。

 総合優勝4回の実績を誇る29歳のベッテルは、5秒のペナルティーを受けながらも後半に猛追を披露したメルセデスAMG(Mercedes AMG)のルイス・ハミルトン(Lewis Hamilton)に約7秒差をつけた。

 初のポールポジションからスタートしたメルセデスのバルテリ・ボッタス(Valtteri Bottas)が3位、フェラーリのキミ・ライコネン(Kimi Raikkonen)が4位、レッドブル(Red Bull)のダニエル・リカルド(Daniel Ricciardo)が5位に続いた。

 バーレーンでは3回目(通算44勝目)となるベッテルの優勝は、積極的な戦略を採用したフェラーリがタイトル争いに復活したことを証明している。

 今季開幕戦のオーストラリアGP(Australian Grand Prix 2017)でも優勝を飾っているベッテルは「素晴らしい一日。マシンは本当に良かったし、最後もレースをコントロールできた。終盤にかけてルイスは脅威だった。トラフィックの中では何が起こるかわからない」と語った。

 ドライバーズランキングでのポイントを68としたベッテルは、同61のハミルトンを抑えて首位に躍り出ている。

 一方、ピットレーンでリカルドの進路を妨げるような減速をしたことでペナルティーを科せられていたハミルトンは、ベッテルを称賛するとともに、レース終盤で自身を前に行かせたボッタスへ感謝を示した。

 ハミルトンは「ピットレーンでの一件は、大きなあだとなった」としたうえで、「僕の過ち。あそこでタイムを失ってしまったことに関してはチームに謝る」と話した。

 ハミルトンの新チームメートであるボッタスも「非常に厄介なレースだった。全体を通してペースに苦しんだし、タイヤ圧に問題があった。その後はリアが制限されていたし、終始オーバーステアだった」と落胆した様子だった。(c)AFP