【4月16日 時事通信社】北朝鮮は16日、ペンス米副大統領がアジア太平洋歴訪の最初の訪問国・韓国に専用機で向かう途中、新たなミサイル発射を試みた。米政府は日韓両国とも連携して北朝鮮に圧力をかけ続ける構えだ。ペンス氏は18日に訪日することになっており、日韓首脳との会談で、北朝鮮問題での結束を確認し、挑発行為に強い姿勢で臨むトランプ政権の方針を伝える見通しだ。

 ペンス氏に同行したホワイトハウス当局者は記者団に対し、今回のミサイル発射について「予想していたことで、驚かない」と説明。トランプ大統領は軍事的なものを含め幅広い選択肢を準備していると説明した上で、「失敗したミサイル発射に資源を費やす必要はない」と述べ、新たな対抗措置は不要だとの考えを示唆した。

 同当局者は「これが核実験なら、米国は別の方策を講じていただろう」とも語った。米国が警戒している核実験や大陸間弾道ミサイル(ICBM)発射でなかったことも踏まえ、北朝鮮への圧力強化でカギを握る中国が挑発行為の抑止に向け、どれだけ実効性のある対策を打ち出せるか、まずは見守る考えとみられる。

 マティス国防長官も声明で「大統領と国防チームは、北朝鮮によるミサイル発射は失敗だと認識している。これ以上はコメントしない」と表明するにとどめた。

 中国外務省によると、楊潔※(※竹カンムリに褫のツクリ)国務委員とティラーソン米国務長官が16日に電話協議し、朝鮮半島情勢をめぐり意見交換。ミサイル発射を踏まえ、米側は北朝鮮への圧力強化に向け、改めて中国の協力を迫ったとみられる。米国は当面、中国の出方を見守る構えだが、これが不調に終わった場合の具体的対応に関してもペンス氏は日韓首脳と話し合う可能性がある。(c)時事通信社