【4月16日 AFP】(更新)韓国国防省は、北朝鮮が16日朝に新たなミサイルの発射を試みたが失敗したと発表した。国防省の声明は「北朝鮮は今朝、咸鏡南道(South Hamkyong Province)新浦(Sinpo)地域から種類不明のミサイルの発射を試みたが、発射は失敗したとみられる」としている。国防省は現在、詳しい分析を行っているという。

 前日の15日、北朝鮮は故・金日成(キム・イルソン、Kim Il-Sung)国家主席の生誕105年を祝う式典の軍事パレードで60基近いミサイルを公開。中には新型の大陸間弾道ミサイル(ICBM)とみられるものもあった。

 北朝鮮は昨年実施した2回を含めてこれまでに5回の核実験を行っている。衛星写真の分析から6回目の核実験の準備を進めている可能性も指摘されている。情報当局は、北朝鮮は2年以内に米本土を攻撃する能力を獲得する可能性があると警告している。

■米国も発射失敗を確認

 米国防総省は15日(現地時間)、北朝鮮がミサイルを発射したが「ほぼ即時に」失敗したと発表した。

 米太平洋軍(US Pacific Command)のデーブ・ベンハム(Dave Benham)報道官は「米太平洋軍は米ハワイ(Hawaii)時間4月15日午前11時21分(日本時間16日午前6時21分)、われわれが北朝鮮のミサイル発射と評価しているものを探知し、追跡した」「この弾道ミサイルの発射は新浦付近で行われた。ミサイルはほぼ即時に爆発した」と述べた。(c)AFP