【4月16日 AFP】16-17スペイン1部リーグは15日、第32節の試合が行われ、伝統の一戦「エル・クラシコ(El Clasico)」を控えるFCバルセロナ(FC Barcelona)とレアル・マドリード(Real Madrid)は、ともに5得点が生まれる打ち合いを制して勝利を収めた。

 スポルティング・デ・ヒホン(Real Sporting de Gijon)とのアウェーゲームに臨んだ首位レアルは、終盤のイスコ(Isco Alarcon)の決勝点で3-2で競り勝ち、リーグ首位を維持した。

 一方、レアル・ソシエダ(Real Sociedad)を本拠地に迎えたバルセロナは、リオネル・メッシ(Lionel Messi)が2得点1アシストの活躍でチームを3-2の勝利へ導き、リーグ制覇の望みをつないでいる。

 バルセロナはユベントス(Juventus)との欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2016-17)準々決勝第2戦でも、この日と同等のメッシの活躍が必要になる。バルセロナは第1戦を0-3で落としており、第2戦では決勝トーナメント1回戦と同じような奇跡の逆転勝利を目指している。

 バルセロナのルイス・エンリケ(Luis Enrique)監督は、国内テレビ局のモビスタープラス(Movistar +)に対し、「非常に満足している。選手のパフォーマンスは良かったし、チャンピオンズリーグでため込んだフラストレーションにもうまく対応してくれた」と話した。

 メッシは前半、ミドルシュートを決めてチームに先制点をもたらすと、ルイス・スアレス(Luis Suarez)のシュートのこぼれ球を泥くさく押し込んで追加点を挙げた。メッシは今季公式戦44試合で45得点に到達し、クラブでの公式戦通算500得点まであと2点に迫った。

 しかし、バルセロナはその後、ハーフタイム前の3分間に3得点が生まれる慌ただしい時間を作ってしまい、楽な形で試合を進められなかった。

 前半42分にサムエル・ウムティティ(Samuel Umtiti)がオウンゴールを献上すると、出場停止のネイマール(Neymar da Silva Santos Junior)の代役を務めたパコ・アルカセル(Paco Alcacer)がメッシのパスから再び相手を突き放すゴールを決めたが、直後のプレーでソシエダのシャビエル・プリエト(Xabi Prieto)にゴールを許した。