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動画:「クジラカメラ」で採餌習性の謎明らかに、南極調査

2017年4月15日 17:04 発信地:シドニー/オーストラリア

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【4月14日 AFP】謎に包まれていた採餌習性から、群れでの社会的交流や呼吸の仕方まで、氷に覆われた南極の海の巨大哺乳類の生態が「クジラカメラ」によってこのほど明らかになった。

 研究チームは、小型カメラと電子タグをザトウクジラに取りつけ、海中におけるクジラの生態について理解を深めるとともに、気候変動による海水温の上昇と海氷の縮小がクジラに与える影響について調査した。

 クジラ研究の第一人者であるアリ・フリードランダー(Ari Friedlaender)氏は11日、「クジラが餌を獲る海域や頻度、休息場所についての情報があれば、こうしたクジラたちやその生態系を保護するための対策に生かすことができる」と語った。

 収集される情報について、オーストラリア南極局(AAD)主導の研究チームは、クジラの主な餌であるオキアミの個体数が採餌の成否にどう影響を与えているかを調べるのに役立ったと述べた。同局は、気候変動、商業漁業、海洋酸性化などを原因とするオキアミの個体数の変化が、クジラの未来に影響を及ぼす可能性があるとみている。

 フリードランダー氏は、「海面近くで回転しながらの突進採餌やバブルネットフィーディング、深く潜ってオキアミの密集域に突進する採餌まで、さまざまな採餌習性についてのすばらしいデータが得られた」「クジラが日中の大半を仲間との交流や休息に充て、夕方と夜間はほぼずっと餌を食べているところを見せることもできる」と語った。

 吸着カップで各クジラに取りつけられたカメラについては、24~48時間で外れ、その後回収・再利用されるという。

 他方で研究チームは、小型のミンククジラにも寿命の長い電子ダグを取りつけることに成功した。

 クジラカメラの資金を援助したWWFオーストラリアは、このプロジェクトについて、クジラの生息地をより回復力があり繁栄した場所にすることを目的としていると説明する。

 WWFオーストラリアの海洋科学責任者、クリス・ジョンソン(Chris Johnson)氏は「気候変動のような人的影響やクジラの重要な採餌海域でのさらなるオキアミ漁をめぐっては、慎重に管理される必要がある」と語った。(c)AFP

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