【4月15日 AFP】フォーミュラワン(F1、F1世界選手権)に参戦するレッドブル(Red Bull)のクリスチャン・ホーナー(Christian Horner)代表が14日、マクラーレン・ホンダ(McLaren-Honda)のザック・ブラウン(Zak Brown)エグゼクティブディレクターが、フェルナンド・アロンソ(Fernando Alonso)のインディアナポリス500(Indianapolis 500)参戦とモナコGP(Monaco Grand Prix 2017)欠場を許可したことについて、「頭がどうかしている」と言い放った。

 第3戦バーレーンGP(Bahrain Grand Prix 2017)を控えたチーム代表の記者会見に臨んだホーナー代表は、同席していたアメリカ出身のブラウン氏が下した決断を痛烈に批判した。

「つらい時期を過ごしているフェルナンドにとって、難しいレースだ」と語ったホーナー氏は、「ザックも頭を痛めている。彼は落ち込んでいるドライバーを抱え、モチベーションを持続させるために努力しているなかでインディアナポリスへ送るアイデアを思い付いたのかもしれないが、頭がどうかしている。これまで見たなかで最もばかげたレースになる」と話した。

「テストもせずに、ただマシンに飛び乗ろうとしている。ターン1がそのことを物語っているし、コース全体は決してフラットではない。だから個人的な意見として、彼は精神分析医に会う必要があると思う」

 ホーナー代表はまた、誰であろうとも所属ドライバーがシーズン途中で別のシリーズに参戦することを許すつもりはないと強調し、「チームと契約しているドライバーとしては、まるで途中で別の恋人のところへ去って、また戻ってくるようなものだ」と話を例えた。

「正しい行動とは思えない。レース日が重なっていなかったり、F1でのキャリアが最後となっていたりしたらあり得る話だ。しかし、明らかにマクラーレンのこの方針は、われわれとは違うようだ。それでも、彼らにとっては効果的かもしれない」

 ホーナー代表が批判する一方で、マクラーレンがアロンソのインディ500参戦を許す決断を下したことは、新鮮な息吹だとして歓迎する声が多く上がっていた。

 マクラーレンは同日、モナコGPではアロンソに代わり、2009年シーズンの世界王者に輝いたジェンソン・バトン(Jenson Button)が参戦すると発表している。(c)AFP