【4月14日 AFP】(写真追加)内戦が続くシリアで14日朝、反体制派と政府軍の双方に囲まれ孤立していた4つの町から住民や戦闘員らの退避が始まった。反体制派の後ろ盾となっているカタールと、シリア政府と同盟関係にあるイランが仲介し実現した。現地のAFP特派員と情報筋が明らかにした。

 シリア北部の都市アレッポ(Aleppo)西部に位置し反体制派の支配下にあるラシディン(Rashidin)地区にいるAFP特派員によると、政府軍が支配するイドリブ(Idlib)県のフア(Fuaa)とケフラヤ(Kafraya)から少なくとも80台のバスが到着した。イドリブ県の反体制派の情報筋は「今朝、合意履行が開始された」と述べた。

 在英のNGO「シリア人権監視団(Syrian Observatory for Human Rights)」も住民らの退避が開始されたことを確認している。(c)AFP