【4月14日 AFP】国際陸上競技連盟(IAAF)のセバスチャン・コー(Sebastian Coe)会長は13日、AFPに対し、ロシアが反ドーピング改革の実践における努力を怠り続けた場合、連盟は同国に対する姿勢を見直すことになるだろうと明かした。

 国家ぐるみのドーピングの証拠が明らかとなって2015年11月に国際大会から閉め出されたロシアは、資格回復のためにその行いを改めなければならない。

 しかしながら、IAAFの作業部会がこの日発表した新たな報告書では、六つの主要な目標が達成されていないことが明らかとなった。これを受けてコー会長は、作業部会が7月に次の報告書を提出するまでに状況の改善がなければ、新たな措置が講じられることになるだろうと警告を発した。

「作業部会は確実に前進するように努力を続けていくが、込み入った状況ではなくなり、指針がはっきりとしたものになれば、『OK』と言わなければならない時が来るだろう。その時には次の段階がどういったものであるか審査しなければならない」

「とはいえ、前進が見られず、次回の報告書の中身が変わらないのであれば、何をする必要があるのか見直していくことになるだろう」

 どういった手段に出るかについては言及しなかったコー会長は、2月の前回の報告書から進展のなかったロシア側に作業部会が「失望している」と明かしている。

 コー会長は報告書における懸案事項として、「検査、選手のバイオロジカルパスポートを入手する手腕、軍事(閉鎖)都市で発生している問題、そしていまだに指導を行っているドーピングシステムの内側にいたコーチたちの雇用」を挙げている。(c)AFP