【4月13日 AFP】フランス大統領選に立候補している極右政党「国民戦線(FN)」のマリーヌ・ルペン(Marine Le Pen)党首の選挙対策本部が置かれている建物で13日、放火未遂事件が発生した。消防隊と警察が明らかにした。被害は小規模なものにとどまっているという。

 現地時間13日午前2時40分(日本時間同日午前9時40分)ごろ通報があり、消防隊は首都パリ(Paris)中心部のフォーブール・サントノレ通り(Rue du Faubourg Saint-Honore)にある建物1階の保険会社の事務所に駆け付けた。消防当局の報道官によると、火はすぐに消し止められ、扉とドアマットが焼けただけだという。

 被害に遭った事務所の上の階にはルペン党首の選挙対策本部が置かれていた。この建物は、大統領府エリゼ宮(Elysee Palace)にも近い。

 ある警察筋は自然発火ではなく、放火の可能性が高いと述べた。

Fight Xenophobia(外国人嫌悪と闘う)」と名乗るグループがAFPに接触し犯行を認め、「火炎瓶」を使ったと話した。このグループはまた、極右系の新聞にも同様の攻撃を行ったと主張し、23日の大統領選までこうした活動が続くだろうと述べた。(c)AFP