【4月13日 AFP】サッカー欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2016-17)は12日、準々決勝の第1戦が行われ、アトレティコ・マドリード(Atletico de Madrid)はアントワーヌ・グリーズマン(Antoine Griezmann)のPKによる1点を守り切り、レスター・シティ(Leicester City)に1-0で先勝した。

 試合を支配しながらも好機を得点に結びつけられなかったアトレティコだが、グリーズマンが自陣からのドリブルで得たPKを自ら決めて先制すると、レスターの枠内シュートを90分を通じて0本に封じ込んで勝利を収めた。

 アトレティコのディエゴ・シメオネ(Diego Simeone)監督は試合後、18日に行われる第2戦について、「夢のようなサッカーの夜を期待している。ファンとピッチとの距離が近いイングランドのスタジアムで、純粋なサッカーの夜になるはずだ」と語った。

 決勝点を挙げたグリーズマンは、PKを自ら獲得したプレーを含め、唯一飛び抜けたプレーを披露していた。アトレティコでは昨季のチャンピオンズリーグ決勝のPKを含め、4本連続でPKを外していたグリーズマンだが、今回はきっちり成功させて今季公式戦24得点目を記録した。

 シメオネ監督はグリーズマンをたたえ、「素晴らしい選手だ。完璧な選手だよ。ピッチのどんな場所にも顔を出すから、ポジションがわからないくらいだ。まだ成長しているし、シーズンの佳境にとても良いプレーを続けている。自分がチームを引っ張るという自覚も出てきた」と語った。

 一方、レスターのクレイグ・シェークスピア(Craig Shakespeare)監督は、スウェーデン人のヨナス・エリクソン(Jonas Eriksson)主審に負けたとの見解を示し、PKの判定に不満を見せた。

「不当な扱いを受けたと思う。試合を分ける判定だった。ファウルだったのは間違いないが、あれはペナルティーエリアの外だった」

 昨季チームを奇跡のリーグ優勝へ導いたクラウディオ・ラニエリ(Claudio Ranieri)前監督を解任した後、シェークスピア体制を公式戦6連勝でスタートさせたレスターだが、これでここ2試合は連敗となった。

 それでも点差はわずか1点で、チャンピオンズリーグのホームゲーム4試合は全勝しているだけに、監督は第2戦での逆転を信じている。

「まだ勝負は決まっていないし、(大会に)残りたいが、非常に良いチームが相手だから、簡単な試合にはならないだろう。第2戦が非常に難しくなるのはわかっている」

「本拠地キング・パワー・スタジアム(King Power Stadium)での成績はとても良いし、ファンもチャンピオンズリーグの試合を楽しんでいる。もっとチャンスを増やさなくてはならないし、もう少し攻撃に出なくてはならないが、第2戦でやるべきことはわかっている」

 シェークスピア監督はまた、オープンな展開はアトレティコの思うつぼだと認め、「非常に難しい試合になる。われわれはもっとオープンに攻撃しなくてはならないが、アトレティコはカウンターに強みがある。それでも、われわれはまだ望みをつないでいる」と語った。(c)AFP/Kieran CANNING