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凍結防止剤の塩化物、北米の淡水湖に大きな負担 研究

2017年4月11日 14:26 発信地:ワシントンD.C./米国

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凍結防止剤の塩化物、北米の淡水湖に大きな負担 研究
冬季の道を走る車。米ニューヨーク州で(2007年1月17日撮影、資料写真)。(c)AFP/STAN HONDA

【4月11日 AFP】冬季の道路に塩を散布することは、自動車で雪道や凍った道を安全に走行する助けになるが、この塩の流出が、米国やカナダの淡水湖に取り返しがつかないほどの害を及ぼしている恐れがあると警告する研究論文が10日、発表された。

 米科学アカデミー紀要(PNAS)に掲載された論文によると、米国の北東部と中西部およびカナダ・オンタリオ(Ontario)州にある371の淡水湖の大半が、塩化物の流出による塩分の増加を示しているという。

 この傾向が継続すると、水生生物の壊滅と水質の低下、さらには飲用水とかんがい用水の供給にも影響が及ぶ恐れがあると研究チームは指摘する。

 論文の主執筆者で、米ウィスコンシン大学マディソン校(University of Wisconsin-Madison)の淡水に関する専門家、ヒラリー・デューガン(Hilary Dugan)氏は「その実態は驚愕に値する」と述べている。

 デューガン氏は声明を発表し、「塩類化が広範な地理的スケールにわたって変化しているかどうか、そして、その変化の程度と理由を明らかにする目的で長期にわたりデータを蓄積し、北米の湖と貯水池の塩素濃度と気候や土地利用のパターンとを比較した」と研究について説明した。

 また、「湖に関しては、小規模の湖畔開発が、大きな塩類化リスクにつながっている」ことも指摘している。

 今回の調査対象となった湖は、すべて4ヘクタール以上の大きさで、塩化物のデータが10年以上蓄積されている湖だった。

 冬季の道路を走行可能な状態にするために散布される道路用塩化物の使用は、1940年代以降に増加。研究チームは、毎年約2300万トンに上る塩化ナトリウムベースの凍結防止剤が、北米の道路にまかれていることを説明した。


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