【4月11日 AFP】(更新)北朝鮮は11日、米政府が海軍の原子力空母カール・ビンソン(USS Carl Vinson)を中心とする空母打撃群を朝鮮半島周辺に派遣したことを非難し、「戦争」の準備はできていると警告した。

 国営の朝鮮中央通信(KCNA)が外務省報道官の談話として伝えた。北朝鮮が今回の派遣に公式な反応を示したのは初めて。

 談話は空母派遣について「DPRK(北朝鮮)の侵略に向けた米国の無謀な策動が重大な局面に達したことを証明している」と主張。「DPRKは米国が望むあらゆる戦争に対抗する準備ができている」と述べている。

 米軍が6日に行ったシリア攻撃は北朝鮮に対する警告との見方が広がっており、米政府当局者によるとドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領は北朝鮮の核の脅威を取り除くため「あらゆる選択肢」を提示するよう指示している。

 トランプ氏はこれまでに、北朝鮮の核開発問題について中国が解決に消極的であれば米国は単独での対処も辞さないとも警告している。

 しかし、北朝鮮外務省の報道官は「自衛のために強力な武力を行使し、挑発する者に対して最も激しい反撃を行う」と述べ、現在の姿勢を貫く意向を示した。(c)AFP