【4月11日 AFP】フィギュアスケートの元世界女王、浅田真央(Mao Asada)が10日、成績不振に悩みモチベーションが低下したとして、現役引退を電撃発表した。

 2008年、2010年、2014年の世界選手権(ISU World Figure Skating Championships)でタイトルを獲得した26歳の浅田は、自身の公式ブログで「自分にとって大きな決断でしたが、私のフィギュアスケート人生に悔いはありません」とつづった。

 2010年のバンクーバー冬季五輪で韓国の金妍児(Yu-Na Kim、キム・ヨナ)氏に次ぐ銀メダリストとなった浅田は、最後に女王の座に君臨した世界フィギュアを終えてから、疲労を理由に1年間の休養期間に入った。

 しかし、2015-16シーズンに復帰して以降、浅田は成績が急降下をたどり始め、昨年12月の全日本フィギュアスケート選手権(Japan Figure Skating Championships 2016)では12位という屈辱の結果に終わった。

 今季は膝の故障に苦しんだ浅田は、「復帰してからは、自分が望む演技や結果を出すことができず、悩むことが多くなりました」とすると、「自分を支えてきた目標が消え、選手として続ける自分の気力もなくなりました」と心境を明かした。(c)AFP