【4月10日 AFP】米ナショナル・フットボール・リーグ(NFL)の現役選手及び元選手数十人が、同国ネバダ(Nevada)州ラスベガス(Las Vegas)で行われた腕相撲大会に出場したことを受け、同リーグは反ギャンブル規定に違反した疑いがあるとして捜査を開始した。

 NFLは先月、オークランド・レイダース(Oakland Raiders)によるラスベガスへの本拠地移転を承認したばかりだが、ロジャー・グッデル(Roger Goodell)コミッショナーは、同チームの移転はギャンブル規定に影響しないとの考えを示していた。

 NFLでプレーする選手は現在、カジノで行われるPRイベントに参加することを禁止されている。

 NFLのジョー・ロックハート(Joe Lockhart)上級副社長は、本件について第一報を報じた米紙USAトゥデー(USA Today)に対し、「前もって出場可能か聞かれていれば、賭博について定めるポリシーに直接違反すると指摘していただろう」としたうえで、「事前許可を求めてきたのは、誰一人としていなかった」と語った。

 また、NFLの広報を務めるブライアン・マッカーシー(Brian McCarthy)氏は9日、米スポーツ専門チャンネルESPNに対し、リーグはMGMグランドホテル・アンド・カジノ(MGM Grand Hotel and Casino)で開催された腕相撲大会に関して、さらに詳しい捜査を進めると話した。

 USAトゥデーは、元シアトル・シーホークス(Seattle Seahawks)のRBマーショーン・リンチ(Marshawn Lynch)氏や、現ピッツバーグ・スティーラーズ(Pittsburgh Steelers)のLBジェームズ・ハリソン(James Harrison)らが出場者に含まれると報じている。(c)AFP