【4月10日 AFP】ノルウェーの首都オスロ(Oslo)中心部で爆発物が見つかる騒ぎがあり、保安当局は9日、全土で警戒レベルを攻撃の「可能性がある」から「可能性が高い」に引き上げた。警察は爆発物を爆破処理するとともに、手製爆弾を仕掛けた容疑でロシア人の少年(17)を逮捕した。

 国家公安警察(PST)は警戒レベルを引き上げた理由について、隣国スウェーデンのストックホルム(Stockholm)やロシア・サンクトペテルブルク(St. Petersburg)、英ロンドン(London)などで襲撃が相次ぎ、模倣犯が現れる恐れがあるためとしている。

 爆弾のような装置は8日夜、オスロ中心部の繁華街グロンランド(Gronland)地区で発見された。警察が一帯を封鎖してバーやレストランから人々を避難させた後、9日朝までに爆破処理を行い、容疑者を逮捕した。

 担当弁護士の話では、逮捕された少年は「いたずら」だったとして容疑を否認しており、イスラム過激派組織「イスラム国(IS)」に共感していたとの報道についても否定しているという。(c)AFP