【4月8日 AFP】男子テニスのノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)が7日、国別対抗戦デビスカップ(Davis Cup 2017)ワールドグループ準々決勝で母国に白星をもたらした試合後、昨年の全仏オープン(French Open 2016)で歴史的勝利を上げてからの成績不振は「受け入れがたかった」と認めた。

 世界ランキング2位のジョコビッチはこの日、同24位のアルベルト・ラモス・ビノラス(Albert Ramos-Vinolas、スペイン)を6-3、6-4、6-2で下し、肘の故障の影響や、今季ここまで11勝にとどまっている不振を不安視する声を一蹴した。

 第2試合では、世界39位のヴィクトル・トロイキ(Viktor Troicki)が同19位のパブロ・カレーニョ・ブスタ(Pablo Carreno Busta)を6-3、6-4、6-3のストレートで破り、セルビアがホーム・ベオグラード(Belgrade)で2連勝を飾った。

 昨季のウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2016)と全米オープンテニス(US Open Tennis Championships 2016)でタイトルを逃してアンディ・マレー(Andy Murray、英国)に王座を譲っただけでなく、今季も全豪オープンテニス(Australian Open Tennis Tournament 2017)で早期敗退を喫したジョコビッチにとって、今回の勝利は自信を深めるものとなった。

 昨年6月の全仏オープンでキャリアグランドスラムを達成した後、思うような成績を残せていないジョコビッチは、「ここ数か月は自分のベストのテニスを見失ってしまった」としたうえで、「過去6年にわたって頂点に立ち続けた後だったし、受け入れがたかったが、きょうの試合は再び常勝街道に戻れることを示している」と語った。

 また、デビスカップにおける自身の連勝を12に伸ばしたジョコビッチは、「きょうのパフォーマンスには非常に満足しているし、とても励みになるものだった。最高の調子を取り戻すことに向け、自分が正しい道を歩んでいるとわかるからね」と続けた。

 一方、同大会で5度の優勝経験を誇るスペインは、四大大会(グランドスラム)通算14勝のラファエル・ナダル(Rafael Nadal)が、クレーコートシーズンに向けた準備を理由に欠場を表明している。(c)AFP/Dave JAMES