【4月8日 AFP】仏パリ(Paris)に本部を置く国際ジャーナリスト組織「国境なき記者団(RSF)」はアジア初の事務所を台湾に開設すると明らかにした。中国政府が報道の自由に「最大の脅威」を及ぼしているという懸念から、当初予定していた香港(Hong Kong)から変えた。

 RSFによる「世界報道の自由度ランキング(World Press Freedom Index)」2016年版で、台湾はアジアで最も高い51位、香港は69位、中国は176位となっている。

 1989年の天安門(Tiananmen)事件当時の学生指導者の一人で、台湾で亡命生活を送っているRSFの名誉理事のウアルカイシ(Wu'er Kaixi)氏は、香港では同団体が活動する上で「大変な妨げ」になり「スタッフの身の安全が保証できない」と述べた。

 台北(Taipei)に開設される事務所は日本、北朝鮮、韓国、モンゴルなど東アジアの報道に関する監視活動を行う。(c)AFP