【4月7日 AFP】世界ロードレース選手権(WGP)に参戦するモビスター・ヤマハ(Movistar Yamaha)のバレンティーノ・ロッシ(Valentino Rossi、イタリア)は、9日に行われる今季第2戦アルゼンチンGPで、キャリア通算350戦目を迎える。

 今季開幕戦のカタールGPでは、自身より16歳若い新しいチームメートのマーベリック・ビニャーレス(Maverick Vinales、スペイン)が優勝し、世界王者に通算9度輝いた実績を誇るロッシは、決勝10番手スタートながらも3位入賞を果たしていた。

「チャンピオンシップに向けて理想的なスタートではなかったけれど、表彰台に上がれてうれしく思う」とコメントしたロッシは、「アルゼンチンは僕が得意としているトラックだ。去年は僕らにとって難しいコンディションだったので、今年はアスファルト状態が良いことを願っているよ」と語った。

 ロッシは2015年のアルゼンチンGPで優勝しており、昨年は連覇を逃したものの2位に入っている。しかし、昨季までチームメートだったホルヘ・ロレンゾ(Jorge Lorenzo)は、ロッシにとって今季は年齢を突きつけられるシーズンになるだろうとの見解を示している。

 今季からドゥカティ(Ducati Team)に移籍したロレンゾは、「バレンティーノの年齢でMotoGPに参戦し続けるのは簡単なことではない」とコメント。

「彼は現在38歳で、その次の年長者はたしか32歳だ。自分が38歳になったときを想像してほしい。毎年その前の年より厳しくなっているはずだ。それは本人も自覚していると思う」

「ロッシより速い38歳など存在しない。だけどマーベリックのような強いチームメートがいれば、勝つ機会はさらに少なくなるし、容易ではない」(c)AFP