【4月7日 AFP】米交流サイト(SNS)大手フェイスブック(Facebook)は6日、人工知能(AI)技術を応用したパーソナルアシスタント「M」のサービス提供を開始した。

 Mは、テキストメッセージアプリ「メッセンジャー(Messenger)」内で使用でき、アプリを開くとチャット画面にMが現れて「有益な行動」を提案してくれる。

 競合する米グーグル(Google)、アマゾン・ドットコム(Amazon.com)、マイクロソフト(Microsoft)、アップル(Apple)に続いてフェイスブックもパーソナルアシスタントの分野に本格参入した形だ。韓国サムスン電子(Samsung Electronics)も最新のスマートフォン機種にパーソナルアシスタント機能を搭載している。

 フェイスブックのプロダクトマネジャー、ローラン・ランドフスキ(Laurent Landowski)氏らがブログで説明したところによると、人工知能を用いたMは「会話を管理したり物事を処理したりするのに役立つ行動を提案する」という。

 ユーザーはMを使って、友人への送金や位置情報の共有、配車の手配などが簡単にできるようになる。

 独自の人工知能研究施設を持つフェイスブックは、2015年にMを発表し、実証実験を行ってきた。Mの運用をメッセンジャーに拡大したことで、同社の人工知能を用いた構想はさらに広がったことになる。(c)AFP