【4月6日 AFP】世界一毒性の強いサソリの種「オブトサソリ」が毒針を振り上げ防御する様子が世界で初めて、高速カメラで撮影された。研究チームが4日、発表した。

 英生態学会(British Ecological Society)発行の科学誌「ファンクショナル・エコロジー(Functional Ecology)」に掲載された論文によると、7種のサソリの画像を超スローモーションで再生して比較したところ、防御の動きが予想に反して多様であることが分かった。

 このうち動きが最も速かったのはオブトサソリ(学名:Leiurus quinquestriatus)で、毒針が秒速130センチの速さで、むちのように頭上に振り上げられていた。

 オブトサソリの体長は最大で11センチ。北アフリカや中東の乾燥地域の岩の下に生息している。(c)AFP