【4月5日 AFP】北米アイスホッケーリーグ(NHL)が2018年平昌冬季五輪期間中にシーズン中断はせず、トップ選手の派遣はしないとの決断をしたことを受け、同リーグ所属選手からは4日、落胆の声が上がると同時に、一部のプレーヤーは結果にかかわらず同五輪に出場するとの考えを示した。

 NHLは3日、韓国・平昌(Pyeongchang)で行われる冬季五輪に向け、シーズンのスケジュールを調整することはないとし、同リーグに所属するスター選手の出場可能性を否定した。しかし、国際オリンピック委員会(IOC)から批判されている今回の動きには、多くのNHLプレーヤーも落胆している。

 ワシントン・キャピタルズ(Washington Capitals)のエースで、NHLでプレーする30のロシア人選手の一人でもあるアレクサンダー・オベチキン(Alexander Ovechkin)は、平昌で母国を代表することを心に決めているという。

 オベチキンは報道陣に対し「自分の心は今まで変えてこなかったし、今後もしないつもりだ」とすると、「だって自分の国だ。誰でもそこでプレーしたいと思う。五輪に出場するのは、人生最大のチャンス。だから、『行くな』という人の気なんて理解できない。私は気にしない、行くよ」と語った。

 オベチキンはまた、NHLと五輪関係者が歩み寄る可能性もあるとして、自身は状況を楽観的に見ているという。

 オベチキンは「現時点ではまだ決断をする段階だ。今は何だって言えるが、来年のスケジュールについては、まだ決まっていない」と強調すると、「もしスケジュールが五輪に合わせられないなら、彼らも脅しではなかったということ。それでも時間は多く残されているし、すべてが変わりうる」と話した。