【4月2日 AFP】収賄容疑などで逮捕され大統領という韓国トップの座から失脚した朴槿恵(パク・クネ、Park Geun-Hye)容疑者(65)。今は拘置所で収容者「503番」と呼ばれる身だ。検察が起訴の可否を決定するまで朴容疑者は質素な独房で過ごすこととなる。

 3月31日にソウル中央地裁(Seoul Central District Court)の逮捕状発付を受けてソウル(Seoul)の拘置所に移送された朴容疑者は、顔写真撮影や、洗面用具、食器プレート、布団の支給など一般収容者と同じ手続きを経て、拘置所での最初の夜を独居房で迎えた。聯合(Yonhap)ニュースによれば、平均的な独房の広さは6.5平方メートルだが朴容疑者の房は10.6平方メートルとやや広めだという。

 中央日報(Joongang Ilbo)は法務省職員の話として、朴容疑者は拘置所で体を洗った後、収容者が着用する緑色の冬服に着替えたと伝えた。服の胸部には朴容疑者の収容者番号の503という数字が入っている。また韓国テレビ、TV朝鮮(TV Chosun)は、看守に独居房へ案内された朴容疑者は涙を流したとの匿名情報を報じた。

 検察は来週早々にも朴容疑者に対する取り調べを再開する予定だが、召喚せずに拘置所で行うとみられると、聯合ニュースは伝えている。(c)AFP