【3月30日 MODE PRESS】都内で29日、日本ファッション・エディターズ・クラブ(Fashion Editors Club of JapanFECJ)主催の第55回FECJ賞贈賞式が行われた。「デザイナー・オブ・ザ・イヤー」は「ファセッタズム(FACETASM)」デザイナーの落合宏理(Hiromichi Ochiai)が受賞した。

 東京を象徴するブランドとしてストリートモードの展開が世界から注目され、海外へ挑戦する姿勢が高く評価された落合は、「オリジナルを突き詰めることや、新しい価値を生み出すことはタフで常に不安や恐怖もあるが、受賞は自分にとっても自信になるし、スタッフや関係者も喜んでいて嬉しい。これからも新しい景色を見るため、今の気持ちを忘れず、さまざまな人を巻き込んで進んでいければ」とコメントした。

 このほか、「インターナショナルデザイナー・オブ・ザ・イヤー」に「グッチ(GUCCI)」デザイナーのアレッサンドロ・ミケーレ(Alessandro Michele)、「セレブリティ・オブ・ザ・イヤー」および「モデル・オブ・ザ・イヤー」に森星(Hikari Mori)、「特別賞」に髙田賢三(Kenzo Takada)がそれぞれ受賞した。

 アレッサンドロ・ミケーレは、代理人の中村浩章(Hiroaki Nakamura)グッチジャパンCEOを通してトロフィーを受け取り、ビデオメッセージで喜びと感謝のコメントをした。「グッチ」の鮮やかなブルーのドレスを着用してステージに登場した森星は、「10年程前に姉(森泉、Izumi Mori)が受賞した賞を私も受賞できて嬉しい」と微笑んだ。パリから駆け付けた高田賢三は、今回で3度目の受賞。若手デザイナーへのアドバイスを問われ、「日本の若い人たちが海外にあまり出なくなったと聞くと寂しく感じる。海外に行って五感で感じたことは自らの栄養になるので、目的や夢を持って冒険し、インターナショナルに頑張ってください」とエールを送った。

 ファッション界での功績を称え人物やブランドに送られる同賞の贈賞式は、2012年以来5年ぶりの開催となった。(c)MODE PRESS