欧州「エクソマーズ」火星探査車、着陸地候補2か所が決定
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■選ばれるのはどちらか
掘削は、深さ2メートルを2回、深さ1.5メートルを6回行う。掘削した土壌サンプルは、過去の生命の痕跡を探すために、探査車の搭載機器で分析する。
最終候補の着陸地2か所は、探査車のパラシュートが適切に開くための時間を確保するため、隕石孔(クレーター)のある低高度地域に位置している。
2段階構成のエクソマーズ計画の、2016年10月半ばに実施された第1段階では、母船の無人周回機の火星軌道投入には成功したものの、2020年の第2段階で投入が予定されている着陸探査車の試行実験の役割を担っていた着陸機は、母船から分離された後、火星表面に墜落した。
では、オキシア平原とマゥルス峡谷のどちらが選ばれるだろうか。
「技術者チームと科学者チームの間では、綱引きが常に行われている。なぜなら、科学者はいろいろと興味を引かれるものがある場所に行きたいと考え、技術者は通常、それより安全な着陸の方に関心があるからだ」と、ウェスタール氏は冗談交じりに話した。(c)AFP/Laurence COUSTAL