女優の太もも修正? カンヌ映画祭ポスターに批判の声
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【3月30日 AFP】今年のカンヌ国際映画祭(Cannes Film Festival)の公式ポスターに使われたイタリアの女優クラウディア・カルディナーレ(Claudia Cardinale)さんの写真に、太ももを細く見せる加工が施されているとの疑惑が浮上し、批判を生んでいる。
写真は1959年に撮影されたもので、伊ローマ(Rome)の建物の屋上でスカートを翻すカルディナーレさんを写している。
フランスメディアは、この写真に修正を加えたとみられる同映画祭を批判。左派日刊紙リベラシオン(Liberation)は「カルディナーレはたった一回転で服のサイズを落とした」と皮肉った。
文化情報誌テレラマ(Telerama)は人気女優であるカルディナーレさんの全盛期の写真をなぜ修正する必要があったのかと疑問を呈し、「ポスターは素晴らしいが、写真は太ももを細くするため、嘆かわしくもはっきりと修正されている。なんとも残念だ」と断じた。
ソーシャルメディアの反応も同様に批判的で、あるツイッター(Twitter)ユーザーは「クラウディア・カルディナーレでさえもが修正なしに美の象徴となれないのなら、大問題だ」と投稿。国内の女性団体からも写真加工を批判する声が上がっている。
だがカンヌ国際映画祭でディレクターを務めるティエリー・フレモー(Thierry Fremaux)氏はAFPの取材に対し、ポスターは「とても好評を得ている」と語った。
一方、現在78歳のカルディナーレさんは、映画祭側が発表した声明の中で、カンヌ映画祭70周年記念ポスターを飾るのは名誉なことだと言明。「あの写真が選ばれてとても嬉しい」と語っている。(c)AFP/Sophie LAUBIE/Fiachra GIBBONS