【3月29日 AFP】イタリア警察は28日、フォーミュラワン(F1、F1世界選手権)に参戦するフェラーリ(Ferrari)の創設者エンツォ・フェラーリ(Enzo Ferrari)氏の遺体を身代金目的で窃盗しようとした犯罪組織の企てを阻止したと発表した。

 サルデーニャ(Sardinia)島の刑事の話では、同地で薬物や武器の密売に手を染める、約30人からなる犯罪組織に関する捜査を行っていたところ、金もうけを目的とする計画を偶然に発見したという。

 その中の一つが、跳ね馬のエンブレムで知られるブランドの生みの親で、1988年に90歳で死去したフェラーリ氏の遺体を盗み、その安全な帰還と引き換えに遺族から金を要求するというものだった。

 警察によると、計画はひつぎを盗んだ後の隠し場所や、遺族との連絡方法にまで及ぶ綿密なもので、28日早朝には30以上の逮捕令状を携えた約300人の警官らが、犯罪組織のメンバーに手錠をかけたという。(c)AFP