【3月29日 AFP】2018年サッカーW杯ロシア大会(2018 World Cup)南米予選は28日、各地で行われ、ブラジルは3-0でパラグアイを下した。この勝利に他会場の結果を合わせて、ブラジルの本大会出場一番乗りが決まった。

 ブラジルはフィリペ・コウチーニョ・コレイア(Philippe Coutinho Correia)の得点で先制すると、FCバルセロナ(FC Barcelona)のネイマール(Neymar da Silva Santos Junior)が見事な独走ゴールで追加点。さらにマルセロ(Marcelo Vieira Da Silva Junior)もネットを揺らし、予選8連勝を達成した。

 その後、ウルグアイがペルーに1-2で敗れたため、第1回大会から続くブラジルの本大会連続出場の記録は今回も継続することが決まった。

 23日に敵地でウルグアイを4-1で粉砕しているブラジルだが、この試合は均衡を破るのにやや苦しんだ。それでも前半34分、パウリーニョ(Jose Paulo Bezerra Maciel Junior 'Paulinho')とのワンツーでDFをかわしたコウチーニョが、低い弾道のシュートをゴールの隅に決めた。

 その後ブラジルは後半8分にPKを得たものの、ネイマールのキックは相手GKのアントニー・シルバ(Anthony Silva)に阻まれた。しかし同19分、自陣深くでボールを持ったネイマールが左サイドを一直線に突破してゴール前に進入し、カーブをかけたシュートを放つと、ボールは相手に少し当たってゴールに吸い込まれた。

 さらにマルセロがダメ押しとなる3点目を決めて勝利したブラジルは、直後にウルグアイがペルーに1-2でまさかの敗戦を喫したため、W杯出場権の与えられる4位以内に入ることが確定した。

 わずか1年ほど前、ブラジルは6節を終えて勝ち点9にとどまり、コパ・アメリカ・センテナリオ(Copa America Centenario USA 2016)でもグループリーグ敗退と深刻な危機に陥っていた。

 しかしドゥンガ(Dunga)前監督を解任してコリンチャンス(Corinthians)などを率いたチッチ(Adenor Leonardo Bacchi aka Tite)監督を指揮官に招へいすると、チームはそこから見事に復活。8試合すべてで勝ち点3を獲得する驚異のV字回復をW杯出場に結びつけた。(c)AFP/Oscar LASKI