【3月28日 AFP】(更新、写真追加)韓国・海洋水産省は28日、2014年に沈没し、300人余りの死者・行方不明者を出した旅客船セウォル(Sewol)号の引き揚げに従事していた作業員が、犠牲者のものとみられる骨片を発見したと発表した。

 引き揚げ作業を担当する当局者は報道陣に対し、セウォル号を運搬している半潜水型船舶の甲板で見つかった6片の骨は、長さ4センチから18センチで「セウォル号の入り口、もしくは窓の間から漏れ出た砂の中から見つかったとみられる」と語った。

 骨片が一人、もしくは複数の犠牲者のものかどうかについては明らかにされていない。

 韓国海洋警察、保健福祉省、国立科学捜査研究院(National Forensic Service)の職員が遺骨の鑑定のため派遣されたが、鑑定には2~3週間ほど要する見込み。

 セウォル号の沈没事故による犠牲者の大半は高校生で、行方不明となっている9人の遺体は船内に取り残されている可能性があると指摘されていた。

 行方不明者には生徒4人と教員2人、さらにはセウォル号の行き先である済州(Jeju)島で新生活を始める予定だった、夫婦と子どもの家族3人が含まれている。(c)AFP