【3月28日 AFP】サッカースペイン代表のセルヒオ・ラモス(Sergio Ramos)が、フランスとの親善試合を翌日に控えた27日、自身が主将を務める同国代表は、かつての支配を取り戻しつつあると語った。

 欧州選手権(UEFA Euro)連覇に加え、2010年のW杯南アフリカ大会(2010 World Cup)でも優勝し、主要国際大会で3連勝を経験した2008年から2012年に猛威を振るったスペイン代表だが、2014年のW杯ブラジル大会(2014 World Cup)でグループリーグ突破を逃すと、昨年の欧州選手権2016(UEFA Euro 2016)でも、決勝トーナメント1回戦でイタリアに敗れた。

 スペイン1部リーグのレアル・マドリード(Real Madrid)でセンターバックを務めるラモスは、「ほぼ常に勝利することに人々も慣れ、僕たちが成し遂げてきたことを過小評価し始めた時代からやってきている」と語った。

「しかし、サッカーは勝つことがあれば、負けることもあるというのを忘れてはならない」

「自分自身のアイデンティティーやプレー哲学を維持しなくてはならない。僕たちは、あの時の支配を取り戻し始めている」

 しかし、スペイン代表が陰鬱(うつ)な日々だけを歩いてきたわけではない。1993年以降、ラ・ロハ(La Roja、スペイン代表の愛称)はW杯予選で無敗を誇っており、現在開催中の2018年W杯ロシア大会(2018 World Cup)欧州予選でもイタリアを得失点差で抑え、グループGの首位に立っている。

 スペインは28日、ディディエ・デシャン(Didier Deschamps)監督率いるフランスとスタッド・ド・フランス(Stade de France)で激突する。今回の対戦は、フランス国内でビデオ判定が使用される初の試合となる。(c)AFP