【3月27日 AFP】自転車ロードレースのヘント~ウェフェルヘム(Gent-Wevelgem 2017)は26日、ベルギー・ダインゼ(Deinze)からウェフェルヘム(Wevelgem)までの249キロで行われ、BMCレーシングチーム(BMC Racing Team)のフレフ・ヴァンアフェルマート(Greg Van Avermaet、ベルギー)が優勝を飾った。

 31歳のヴァンアフェルマートはオリカ・スコット(Orica-Scott)のイェンス・クークレール(Jens Keukeleire、ベルギー)との一騎打ちとなったスプリント勝負を制した。

 ヴァンアフェルマートは2日前のE3ハレルベーグ(E3 Harelbeke 2017)でも自身2回目の優勝を果たしており、これで石畳クラシック連勝となった。2月のオムロープ・ヘット・ニウスブラット(Omloop Het Nieuwsblad 2017)と合わせると、石畳ではこれで今季3勝目となる。

 こうした好調ぶりから、ヴァンアフェルマートは次週行われる名高い「モニュメント」レース第2戦、ツール・デ・フランドル(Tour des Flandres 2017)には絶対的な優勝候補として臨むことになる。ヴァンアフェルマートは2014年に同大会で2位、その翌年に3位に入っている。

 ヴァンアフェルマートは、「もうこれ以上は隠せない。僕は間違いなく倒すべき人間、つまり優勝候補になる」と認めた。

「このコースで勝てるとは思ってなかった。ここは純粋なスプリンター向けのコースだからね。大胆な走りをしたことで、僕にとって理想的な状況を作り出せた」

 この世代では最高レベルの石畳のスペシャリストと言われるヴァンアフェルマートだが、まだモニュメントレースを制したことは一度もない。それでも今季は、本人がシーズン最大の目標に掲げるツール・デ・フランドル、そしてパリ~ルーベ(Paris-Roubaix 2017)と続く2週間に、あふれる自信とキャリア最高の状態で臨むことができる。

 昨季のヴァンアフェルマートは、ツール・デ・フランドルでチームメート4人とともにクラッシュして鎖骨を折り、無念の途中棄権。パリ・ルーベも欠場を強いられたため、その雪辱に意欲を燃やしている。

 しかし、それまで惜しい選手どまりとされていたヴァンアフェルマートは、復帰後はツール・ド・フランス(2016 Tour de France)で総合首位のマイヨ・ジョーヌ(イエロージャージー)を3日間守ると、リオデジャネイロ五輪では個人ロードレースで金メダルを獲得し、キャリア最高の時期を過ごしている。(c)AFP/Benoit NOEL