【3月27日 AFP】世界ゴルフ選手権(World Golf Championships)シーズン第3戦、デルマッチプレー(Dell Match Play 2017)は26日、米テキサス(Texas)州オースティン(Austin)のオースティン・カントリークラブ(Austin Country Club)で最終日が行われ、世界ランク1位のダスティン・ジョンソン(Dustin Johnson、米国)が決勝でジョン・ラーム(Jon Rahm、スペイン)を1アップで退け、史上初めてWGC4大会全制覇を遂げた選手となった。

 試合はジョンソンが8ホールまでで5アップとしたものの、その後はWGC最年少優勝を狙う22歳のラームが猛烈な追い上げを見せた。しかし、延長戦に持ち込める可能性もあった最終18番でラームがバーディーを逃すと、最後はジョンソンが1.2メートルのパーパットを沈めて優勝を飾った。

 全米オープン選手権(2016 US Open Championship)覇者のジョンソンは、2013年にHSBCチャンピオンズ(WGC-HSBC Champions 2013)、2015年にキャデラック選手権(Cadillac Championship、現メキシコ選手権)、2016年にブリヂストン・インビテーショナル(Bridgestone Invitational 2016)、そして3週間前にメキシコ選手権(2017 Mexico Championship)を制している。

 またこれでジョンソンは、過去にタイガー・ウッズ(Tiger Woods、米国)しか成し遂げていないWGC連勝を達成した。

 大会7試合を通じて一度も相手にリードを許さず、最後まで強さを見せたジョンソンだが、それでも前日までは遅くとも16ホールで決着をつけていたのに対し、この日は1アップで競り勝った午前中の谷原秀人(Hideto Tanihara)との準決勝、そして決勝と苦しい戦いを強いられた。

 ジョンソンは、「1試合目も2試合目も、きょうのプレーは間違いなくベストじゃなかった。それだけに、2試合ともベストじゃない状態で勝てたのはすごく明るい材料だ」と話した。

「自分のプレーを心から誇りに思う。きょうは粘って、タフにプレーして、なるべく相手にホールを渡さないようにした。その点で、すごく良い仕事ができたと思う」

 また、ジョンソンはこれで2月のジェネシス・オープン(2017 Genesis Open)、メキシコ選手権と併せて3連勝を達成した。これは、2014年に米国ツアー3連勝を飾ったロリー・マキロイ(Rory McIlroy、北アイルランド)以来の快挙となる。

 ジョンソンは、「この大会ですごく自信がついた。自分のゴルフに対しても、そして自分自身に対してもね」と話した。(c)AFP