【3月25日 AFP】米プロバスケットボール協会(NBA)のバスケットボール殿堂(Basketball Hall of Fame)入りを果たしているシャキール・オニール(Shaquille O'Neal)氏が24日、ロサンゼルス・レイカーズ(Los Angeles Lakers)の本拠地ステープルズ・センター(Staples Center)に設置された自身の銅像の除幕式に臨み、偉大な元チームメートらから祝福を受けた。

 米ロサンゼルス(Los Angeles Lakers)にあるスタープラザ(Star Plaza)の地面から約3メートルの高さに掲げられ、豪快なダンク姿がかたどられた巨大な銅像の除幕式には、オニール氏をレイカーズに引き入れたジェリー・ウェスト(Jerry West)氏やカリーム・アブドゥル・ジャバー(Kareem Abdul-Jabbar)氏ら往年の選手を筆頭に、元チームメートのコービー・ブライアント(Kobe Bryant)氏、恩師のフィル・ジャクソン(Phil Jackson)氏がお祝いに駆け付けた。

 ウェスト氏やジャバー氏に加え、マジック・ジョンソン(Magic Johnson)氏ら古巣レイカーズで銅像が建てられた名選手の仲間入りを果たしたオニール氏は、見物に集まった人々に向かって「信じられないような瞬間だ。この栄誉に心から感謝する」と語った。

 同地ではほかにも、北米アイスホッケーリーグ(NHL)のロサンゼルス・キングス(Los Angeles Kings)を人気チームへ引き上げたNHLの象徴ウェイン・グレツキー(Wayne Gretzky)氏、プロボクサーのオスカー・デラホーヤ(Oscar De La Hoya)氏、レイカーズの名物キャスターだったチック・ハーン(Chick Hearn)氏の銅像が飾られ、功績が永遠にたたえられている。

 ジャバー氏は2004年にオニール氏がマイアミ・ヒート(Miami Heat)に放出される原因につながったブライアント氏との不仲説について冗談を交えながら言及し、「今日コービーが現れるかどうかは、シャックがフリースローを沈める確率と同じくらい(低い)と考えた人もいるだろう」と語った。

 1996年に加入したレイカーズで、1999-2000シーズンからNBAファイナル三連覇を果たしたブライアント氏は、1999-2000シーズンの最優秀選手(MVP)に選出され、レイカーズの三連覇ではいずれもファイナルMVPに輝いたオニール氏に対して称賛の言葉しか口にせず、「自分が見たなかで最も圧倒的な選手だった」と語った。

「彼は本当に明るくて社交的な男だ。ジョークを飛ばしたり、チームメートと遊んだり、悪ふざけしたりすることが大好きだった。しかし、ティップオフの直前になると何かが起こり、スイッチが切り替わる。もはや冗談を言ったり、ふざけたり、笑ったりすることはしなくなり、試合に出てその場を支配しようと努力するんだ」

 これに対してオニール氏は、自分を名選手に押し上げたのはブライアント氏の存在だったとしており、「ブラザー、ありがとう。俺たちは互いに高め合い、競い合いながら一緒に過ごし、いつも互いをリスペクトすることによって三連覇を成し遂げた。君がいなければ絶対に果たせなかった。本当に感謝している」とコメントすると、次に功績がたたえられるのはブライアント氏になるだろうと予言した。

 オニール氏はまた、NBAでキャリアを磨きながら家を離れることを余儀なくされた時間も寄り添ってくれた家族に感謝の言葉を述べると、6人いる子どものうち3人が話したスピーチに対して、「お前たちのスピーチときたら、ロースクール(法科大学院)に行きなよ、ロースクールに行きなよ、ロースクールに行きなよばかりだな」と言いながら感激していた。(c)AFP