【3月25日 AFP】米大リーグ(MLB)のピッツバーグ・パイレーツ(Pittsburgh Pirates)は24日、所属選手である韓国出身の姜正浩(Jung-Ho Kanng、カン・ジョンホ)内野手について、就労ビザの問題で今季開幕に間に合わないと発表した。

 パイレーツのニール・ハンティントン(Neal Huntington)ゼネラルマネジャー(GM)は、姜がビザ申請を行っている最中であり来月3日に控える開幕戦の先発メンバーに入らない見通しとなっていると明かした。

 韓国放送公社(KBS)の報道では、姜はビザの申請書を却下され、合流時期はもとより、そもそも今季中にチームへ合流できるかどうかさえも不透明な状況になっていると伝えられている。

 パイレーツのフランク・クーネリー(Frank Coonelly)社長は、「韓国の報道機関が伝えた続報では、姜は渡米許可を得てピッツバーグ・パイレーツの一員としてのキャリアを続行するための努力を行っているとされている。『第三国』での交通違反に関する臆測も出ている」と述べた。

「われわれが承知している通り、姜は就労ビザの問題で米国への渡航許可が現在も下りていない。引き続き、姜や代理人と連携して米政府の関係機関に必要書類や情報を提出し、同選手が就労ビザを取得して渡米許可を得られるようにする必要がある」

 姜は昨年12月2日に韓国の首都ソウル(Seoul)で飲酒運転で事故を起こした現場から逃走し、今月に入って有罪判決を受けていた。執行猶予つきで禁錮8月を言い渡された同選手は、最近控訴に踏み切っており、報道によれば来月にその審理を控えている。

 姜が韓国で飲酒運転により逮捕されるのは、2009年8月と2011年5月に続き、これが3度目となる。

 2015年に太平洋を渡ってMLB入りを果たした姜は、126試合に出場した一年目で打率.287、15本塁打、58打点を記録し、同年のルーキー・オブ・ザ・イヤー投票では3位に入る活躍をみせた。昨季は103試合に出場して打率.255、21本塁打、62打点の成績を残しており、今季は総額1100万ドル(約12億2500万円)で結んだ4年契約の3年目を迎えることになっている。(c)AFP