■クリスマス前後に消えた一家

 マスード容疑者は襲撃に使用した車を、格安レンタカー「エンタープライズ(Enterprise)」のバーミンガム郊外ソリハル(Solihull)の支店から借りていたことが、同社の声明で確認されている。

 英メディアは、マスード容疑者を改宗したイスラム教徒だと報じてる。ある取材源はスカイニューズ(Sky News)に「とても信仰深い、評判の良い男性」だったと語っている。

 以前隣に住んでいたという女性は、地元紙バーミンガム・メール(Birmingham Mail)に「彼は好人物で、外で庭仕事をしているのをよく見かけた」と語った。「若いアジア系女性と結婚していて、小さな子どもが1人、学校に通っていた」という。一方、他のメディアは、同容疑者について3児の父だと伝えている。

 この元隣人によると、容疑者一家は昨年のクリスマス前後に別れのあいさつもなく突然、バーミンガム西部の家から引っ越したという。一方、引っ越し先と報じられた家の隣人は、「彼は温厚で親切、いつもにこやかで家族思いの普通の人に見えた」と語った。(c)AFP/Alice TIDEY