【3月28日 AFP】(記事更新)木がレースに、そしてイブニングドレスへと姿を変える──17/18年秋冬「アマゾン ファッション・ウィーク 東京(Amazon Fashion Week TOKYO)」で天津憂(Yu Amatsu)が発表した「ハナエモリ マニュスクリ(Hanae Mori manuscrit)」の新作は、世界に日本の独創的な職人技を見せつけた。

 黒柿の木から作ったレースをなめらかなブラックの生地に合わせたドレスを主役にした天津のコレクションに、ファッショニスタたちは目がくらむような興奮を覚えた。

 また「バオ バオ イッセイ ミヤケ(BAO BAO ISSEY MIYAKE)」のバッグへのオマージュかのような三角形のパネル模様のドレスには、栗やクルミの木の薄い板が使われていた。木はこの他にも、袖留めやチョウをかたどった繊細な髪飾りに使用されていた。

 日本はハイテク技術と独特な素材で知られ、それは「シャネル(CHANEL)」などの有名なクチュールブランドに提供されるだけでなく、国内のデザイナーたちにインスピレーションを与え続けている。

 2004年から日本に住み、東京を拠点とするスタイリストでブロガーのミーシャ・ジャネット(Misha Janette)氏は、日本のファッションはエンターテインメントよりも「素晴らしい」素材を使った奥深さを重視する傾向にあると指摘する。

「小さな村がそれぞれ独自の生地を持っている」と、ジャネット氏は言う。「彼らは若いデザイナーらと協力して新しい素材作りに本当に熱心に取り組んでおり、それが彼らを際立たせている」