【3月23日 AFP】中国南部・広東(Guangdong)省にあるホームレスや高齢者、精神障害者らのためのケアセンターでこの冬、計21人が死亡していたことが明らかになり、所長が警察に身柄を拘束された。現地メディアが23日、報じた。

 国営紙・新京報(Beijing News)は今週、この施設で冬季の間に15歳の自閉症の少年を含む少なくとも21人が死亡していたと報じた。また夕刊紙・羊城晩報(Yangcheng Evening News)によれば、自治体の調査で同州韶関(Shaoguan)市にあるこの施設は、国の安全基準を満たしていなかったことが判明した。所長の氏名は報じられていない。所長の他に法務関係の代表者1人と施設の職員2人も拘束されているという。

 この施設は過密状態で不衛生な状態だったことが分かっており、政府の弱者に対する待遇をめぐり世論の怒りが湧き起こっている。(c)AFP