【3月22日 AFP】男子テニスのスタン・ワウリンカ(Stan Wawrinka、スイス)は21日、故障から驚異的な復活劇を披露しているロジャー・フェデラー(Roger Federer、スイス)が、史上最年長となる35歳で世界1位になることも可能だとする考えを示した。

 フェデラーは19日、BNPパリバ・オープン(BNP Paribas Open 2017)決勝でワウリンカを撃破。通算18勝目となる4年半ぶりの四大大会(グランドスラム)タイトルを獲得した全豪オープンテニス(Australian Open Tennis Tournament 2017)に続き、今季2回目の優勝を飾った。

 同胞のワウリンカは、昨季の大半を棒に振った膝のけがから劇的な復活を果たし、世界ランクも6位まで戻してきたフェデラーは、単に復調しただけではなく、その目に見えて異なるプレーで、再びランキングの頂点に立つチャンスもあるという。

 ワウリンカは、マイアミ・オープン(Miami Open 2017)の会場に集まった報道陣に対し「彼は本当に良いプレーをしている。おそらく、違いはよりベースライン付近からプレーしているということかな。スライスを減らしてトップスピンを多めにし、常により多くのプレッシャーを相手に与えてくるし、リターンも向上した。僕の目にはそう映るね」と説明した。

 さらにワウリンカは、「間違いなく彼には世界1位になる可能性がある。最初のマスターズ決勝で勝ったのだからね。可能性が大きいことに間違いないよ」とし、フェデラーがアンドレ・アガシ(Andre Agassi)氏が誇る33歳の最年長記録を更新するのではと話した。

「ラファ(ラファエル・ナダル<Rafael Nadal、スペイン>)も良いプレーをしているし、ノバク(ノバク・ジョコビッチ<Novak Djokovic、セルビア>)やアンディ(アンディ・マレー<Andy Murray、英国>)がいつ故障から帰ってくるかも注目だ。テニスファンにとっては非常に面白いものになる」

 ワウリンカはまた、通算獲得タイトル数90を誇るフェデラーが絶好調で復帰することに驚きはないが、半年間の離脱を余儀なくされた故障明けとは思わせない動きには感服していると語った。

「彼がやることには驚かない。でも、彼の年であれだけよく動けるというのは信じられない。僕にとっても、(あの年齢で)トップにいるのが可能だということを目にできるのは良い」 (c)AFP/Simon Evans