【3月22日 AFP】サッカー元ドイツ代表主将のバスティアン・シュバインシュタイガー(Bastian Schweinsteiger)が、米メジャーリーグサッカー(MLS)のシカゴ・ファイアー(Chicago Fire)に移籍することが正式決定した。現在所属するイングランド・プレミアリーグのマンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)が21日、発表した。

 2014年に行われたW杯ブラジル大会(2014 World Cup)でドイツ代表の主力として活躍したシュバインシュタイガーは、ジョゼ・モウリーニョ(Jose Mourinho)監督に冷遇されるなど、思い通りにならなかったユナイテッドでの日々を経て米国へ向かう。査証が発行され、メディカルチェックが済み次第、チームに合流する。

 シュバインシュタイガーはクラブの公式ウェブサイトで、「マンチェスター・ユナイテッドで得たたくさんの友人と別れるのは悲しいが、シカゴ・ファイアーで挑戦することを認めてくれたクラブに感謝したい」とコメントした。

 さらにシュバインシュタイガーは「監督や選手、スタッフとは一緒に楽しく過ごせた。幸運を祈っている」と述べ、モウリーニョ監督やチームメートへの感謝を口にしつつ、サポーターへ別れの言葉を贈った。

「ユナイテッドのファンには格別の感謝を伝えたい。ファンのサポートは、マンチェスター(Manchester)で過ごした日々でも本当に特別なものだ」

「昨季はチームの一員としてFAカップ(FA Cup)優勝をファンに届けられてうれしかったし、ファンのエネルギーと情熱は一生忘れない。今こそ米シカゴ(Chicago)でキャリアの新しいページをめくるべきときであり、楽しみにしている」

 クラブはウェブサイトで「ユナイテッドの全員が、バスティアンの米国での活躍を祈っています」と激励の一言を贈っているが、モウリーニョ監督のコメントはなかった。

 MLSの新シーズンはすでに開幕しており、シカゴ・ファイアーは開幕から1勝1分1敗の勝ち点4、特に3戦目は新規参入チームのアトランタ・ユナイテッド(Atlanta United FC)に0-4で大敗と、評価の難しい序盤戦を送っている。

 これまで獲得したタイトルは1998年のリーグ優勝だけで、過去4シーズンはプレーオフ出場を逃している。

 32歳のシュバインシュタイガーは、ドイツ代表として121試合に出場し、24ゴールを記録した。2016年には、同年末に現役を引退した元女子テニス選手のアナ・イワノビッチ(Ana Ivanovic)さんと結婚している。(c)AFP