【3月20日 AFP】16-17スペイン1部リーグは19日、第28節の試合が行われ、アトレティコ・マドリード(Atletico de Madrid)は3-1でセビージャFC(Sevilla FC)を下した。

 アトレティコは欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2016-17)の準々決勝でレスター・シティ(Leicester City)との対戦が決まっているが、5日前にそのレスターに破れたばかりのセビージャから快勝を収めたことで、準々決勝の相手に強烈なメッセージを送った。

 チームを4季連続のチャンピオンズリーグ8強に導いたディエゴ・シメオネ(Diego Simeone)監督も、シーズンの最も重要な時期にチームが最高の状態に仕上がりつつあることを感じており、「2017年に入ってから、チームは良くなっている。守備が改善し、そしてきょうはおそらく、ボールを持ったときのプレーが一番安定していた」と話した。

 本拠地ビセンテ・カルデロン(Vicente Calderon Stadium)の大声援をバックに、アトレティコはディエゴ・ゴディン(Diego Godin)のゴールで先制すると、アントワーヌ・グリーズマン(Antoine Griezmann)の見事な直接FKでリードを2点に広げた。

 さらにコケ(Jorge Resurreccion Merodio 'Koke')が3点目を決めたアトレティコは、その後ホアキン・コレア(Joaquin Correa)に1点を返されたものの大勢に影響はなく、チームは3位セビージャとの勝ち点差を2に縮めた。

 一方のセビージャは、チャンピオンズリーグで敗退したことに加え、これでリーグ戦は3戦未勝利となり、優勝戦線から大きく後退した。

 ホルヘ・サンパオリ(Jorge Sampaoli)監督は、「当たり前の話だが、勝利という望みの結果が手に入らないときは、不満と悔しさを感じるものだ」と話した。

「チームは受け入れがたい非常に大きな痛手を受けたばかり。ここから立ち直る方法を見つけ出し、本来のセビージャに戻らなくてはならない」

 しかしシメオネ監督は、セビージャの快進撃が拍手喝采を浴びてきたことを考えれば、近年常に国内ではレアル・マドリード(Real Madrid)やFCバルセロナ(FC Barcelona)と優勝争いを演じ、欧州でも結果を残してきたアトレティコの安定感は、もっと評価されてしかるべきだとほのめかしている。

「セビージャはここまで素晴らしいシーズンを送り、メディアに絶賛されてきた。そのことが、アトレティコのプレーが良かったことをさらに際立たせる。そのことが、われわれが今後に自信を持つのに必要な落ち着きを与えてくれる」 (c)AFP