【3月20日 AFP】16-17ドイツ・ブンデスリーガ1部は19日、第25節の試合が行われ、バイエルン・ミュンヘン(Bayern Munich)は1-0でボルシア・メンヘングラッドバッハ(Borussia Moenchengladbach)に勝利し、2位との勝ち点差を13に広げた。

 バイエルンは、ブンデスリーガ通算250試合出場を達成したトーマス・ミュラー(Thomas Muller)が、大台到達を自ら祝うゴールを久々に決めて勝利。2位のRBライプツィヒ(RB Leipzig)が前日に敗れる中で、勝ち点差を広げる機会をしっかりものにしてリーグ5連覇へさらに近づいた。

 バイエルンはこれで公式戦6連勝を飾った。18本のシュートを放ち、70パーセント近いボール保持率を記録するなど、内容としても完勝だった。

 チームを率いるカルロ・アンチェロッティ(Carlo Ancelotti)監督は、「前半は良いプレーをして、惜しいチャンスをいくつも作った。内容にはとても満足している。特に、後半は難しい試合になったからね」と話した。

 後半18分の決勝点の場面では、ティアゴ・アルカンタラ(Thiago Alcantara do Nascimento)が相手DFラインの背後に浮き球のスルーパスを送り込み、ミュラーがトラップからブンデス通算93ゴール目を決めた。

 昨シーズンは20ゴールを挙げたミュラーだが、今季はこれがリーグ戦わずか2ゴール目で、ネットを揺らしたのは昨年12月以来のことだった。しかしアシストに関しては、今季はリーグ戦ですでに11個を記録している。

 記者から「らしい」ゴールだったと言われたミュラーは、「ここまでのシーズンで、何が『ミュラーらしい』ゴールかなんてもうわからなくなってしまったよ。でも今の仲間とプレーするのは楽しいし、良い一日だった」と答えた。

 シャルケ04(Schalke04)対マインツ05(Mainz 05)の試合は、フェースガード姿のシャルケのDFセアド・コラシナツ(Sead Kolasinac)が50メートルの見事なドリブルゴールを決め、チームを1-0の勝利へ導いた。

 2月に鼻の骨を折って以来、フェースガードを着けて試合に臨んでいるコラシナツだが、まわりはよく見えていた。後半5分、自らドリブルで駆け上がったコラシナツは、ギド・ブルグスタラー(Guido Burgstaller)とのワンツーからペナルティーエリア内へ進入し、最後は強烈なシュートを決めた。

 試合終了間際には、交代出場のナビル・ベンタレブ(Nabil Bentaleb)がフリーで抜け出したが、相手GKに阻まれて2点目は挙げられなかった。それでもシャルケがそのまま逃げ切って順位を9位に上げている。(c)AFP/Ryland JAMES