【3月20日 AFP】16-17スペイン1部リーグは19日、第28節の試合が行われ、リオネル・メッシ(Lionel Messi)が2ゴールを決めたFCバルセロナ(FC Barcelona)は4-2でバレンシア(Valencia CF)に勝利し、首位レアル・マドリード(Real Madrid)との勝ち点2差を守った。

 首位レアルにプレッシャーをかけたいバルセロナは、相手に先制を許したものの、ルイス・スアレス(Luis Suarez)とメッシのゴールで逆転。退場者を出したバレンシアにすぐさま同点とされたが、後半にメッシの2点目とアンドレ・ゴメス(Andre Gomes)の加入後初ゴールで突き放した。

 チームを率いるルイス・エンリケ(Luis Enrique)監督は、国内テレビ局のモビスタープラス(Movistar +)に対し、「われわれは数多くのチャンスを作り、もっと大差で勝ってもよかった。非常に良い選手のいるチームから貴重な勝ち点3を取れた」と話した。

 エンリケ監督は、パリ・サンジェルマン(Paris Saint-GermainPSG)に6-1で勝利し、奇跡の欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2016-17)準々決勝進出を果たした10日前の試合と同じ先発メンバーを送り出した。

 するとあのときほどのドラマは起こらなかったものの、バレンシアがバルセロナの3-4-3の新システムの欠陥を突いたこともあり、試合は見応えのある内容となった。特に前半最後の15分間は、4ゴールが生まれ、レッドカードが1枚出される目の離せない展開だった。

 前半29分、バルセロナは1-2で敗れた前節デポルティボ・ラ・コルーニャ(Deportivo La Coruna)戦と同じくセットプレーの守備の甘さを露呈し、ダニエル・パレホ(Daniel Parejo)のCKから、マンチェスター・シティ(Manchester City)から期限付き移籍中のエリアキム・マンガラ(Eliaquim Mangala)に先制点を許した。

 それでもチームはその6分後、ネイマール(Neymar da Silva Santos Junior)のスローインをルイス・スアレス(Luis Suarez)がそのままファーサイドへ流し込んですぐに追いつくと、さらに前半終了間際、スアレスがマンガラに引き倒されてPKを獲得。マンガラが退場処分を受けるとともに、メッシがPKストップの名手ジエゴ(Diego Alves Carreira)からゴールを決めてバルセロナが逆転した。

 ところがバルセロナは、直後のプレーで再び同点とされてしまう。ホセ・ルイス・ガヤ(Jose Luis Gaya)のおぜん立てを受けたムニル・エル・ハダディ(Munir El Haddadi)が、保有元のバルセロナから今季2回目のゴールを決めた。

 それでも、数的有利な状態で残り45分を戦えるバルセロナは、ハーフタイム明けから量産したチャンスを数多くふいにしたものの、しっかり勝ち越すことに成功した。

 まずは後半7分、メッシがニアサイドへ今季公式戦41ゴール目となる鋭いシュートを決めると、最後は試合終了間際、ネイマールの折り返しからゴメスが古巣相手にゴールを流し込んでダメを押した。(c)AFP/Kieran CANNING