【3月19日 AFP】16-17フランス・リーグ1は18日、第30節が行われ、マリオ・バロテッリ(Mario Barwauh Balotelli)がフラストレーションを募らせたニース(OGC Nice)は、ナント(FC Nantes)と1-1で引き分けた。

 ボールを多く保持したニースだったが、バロテッリは反則気味の厳しい守備を見せるナントにうまく封じ込められ、バロテッリが何個か獲得した好位置でのFKも得点には結びつかなかった。

 パリ・サンジェルマン(Paris Saint-GermainPSG)、首位ASモナコ(AS Monaco)との三つどもえの優勝争いが続くなか、ニースは翌日に今節の試合を控えるPSGと勝ち点1差、首位モナコと同4差の3位から抜け出すことができなかった。

 前半22分にナントのエミリアーノ・サラ(Emiliano Sala)に先制点を許したニースは、それから6分後にジャン・ミシェル・セリ(Jean Michael Seri)が強烈なミドルシュートをゴール左上隅に決めて同点に追いついたものの、逆転には至らなかった。

 ニースのルシアン・ファーブル(Lucien Favre)監督は「良い勝ち点1だ。難しい試合だったし、相手は予想していた通りとても気持ちの入ったプレーをするパワフルなチームだった。序盤は特に難しかったが、徐々に良くなり、素晴らしい同点ゴールが決まった」と話した。

 けがと出場停止を繰り返しているうちに、シーズン序盤の輝きを失っていったバロテッリは、この日も精神面に問題を抱えているようにみえ、前線で孤立していた。

 良いカウンターから前線でノーマークになったものの、味方の折り返しが後ろにずれて流れが止まってしまった後半35分の場面は、この日のバロテッリを象徴していた。両手を振って怒りをあらわにしたバロテッリは、枠内シュート1本と元気がないまま、後半38分に交代でピッチを後にした。(c)AFP/Peter STEBBINGS