【3月19日 AFP】テニス、BNPパリバ・オープン(BNP Paribas Open 2017)は18日、男子シングルス準決勝が行われ、ロジャー・フェデラー(Roger Federer、スイス)とスタン・ワウリンカ(Stan Wawrinka、スイス)がともにストレート勝利を収め、決勝はスイス勢対決になることが決まった。

 1月の全豪オープンテニス(Australian Open Tennis Tournament 2017)で四大大会(グランドスラム)通算18勝目を挙げたフェデラーは、第17シードのジャック・ソック(Jack Sock、米国)を6-1、7-6で下し、5回目の優勝に王手をかけた。

 一方、BNPパリバ・オープン準々決勝の壁を今回初めて破った全米オープン(US Open Tennis Championships 2016)覇者ワウリンカは、第21シードのパブロ・カレーニョ・ブスタ(Pablo Carreno Busta、スペイン)を6-3、6-2で退けた。

 期待されていたニック・キリオス(Nick Kyrgios、オーストラリア)との準々決勝が相手の体調不良で不戦勝となり、休養十分でこの試合に臨んだフェデラーは、4回戦までの勢いそのままにわずか21分で第1セットを獲得した。

 しかし、今季すでに2勝を挙げているソックも第2セットでギアを上げ、第7ゲームのブレークのピンチをしのいでタイブレークに持ち込むと、迎えたタイブレークでソックがバックハンドのウイナーを決めて3-1としたときには、客席の米国人ファンも大いに盛り上がった。

 それでもフェデラーは、続く7ポイントのうち6ポイントを獲得。最後は3連続ポイントを決め、1回目のマッチポイントで勝負を決めた。

 今大会のフェデラーは、まだ1回もサービスブレークを許しておらず、それどころかブレークポイントも4回戦のラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)戦で1回握られただけで勝ち上がっている。

 ワウリンカとの直接対決の成績でも22戦19勝と圧倒しており、全豪オープンでも準決勝で対戦して勝利を収めている。

 対するワウリンカは、4回戦でラッキールーザーの西岡良仁(Yoshihito Nishioka)に辛勝すると、続く準々決勝では売り出し中のドミニク・ティエム(Dominic Thiem、オーストリア)との3セットマッチをタイブレークの末に制した。

 それでも準決勝では、1回もブレークポイントを握られることなくわずか64分で快勝し、自身4回目となるマスターズ大会の決勝へ駒を進めた。(c)AFP/Rebecca BRYAN