【3月19日 AFP】16-17イタリア・セリエAは18日、第29節の試合が行われ、トリノ(Torino FC)と2-2で引き分けたインテル(Inter Milan)のステファノ・ピオリ(Stefano Pioli)監督は、「負けに等しい」引き分けと嘆き、念願の欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League)出場圏内が「さらに」遠ざかったと語った。

 2012年以来の大会復帰へ向けた勢いを持続させようと、重要な敵地での一戦に臨んだインテルだが、相手GKのジョー・ハート(Joe Hart)が不安定だったにもかかわらず、今季4度目の引き分けに終わった。

 インテルは、3位ナポリ(SSC Napoli)と勝ち点5差の5位で変わらず。ナポリは19日のエンポリ(Empoli)戦に順当に勝利すれば、チャンピオンズリーグ出場の最後の1枠である3位の座をさらに固めることができる。

 ピオリ監督は、エデル(Eder Citadin Martins)とイバン・ペリシッチ(Ivan Perisic)が3回の好機を逃し、終盤の勝ち越しチャンスを生かせなかったことを嘆き、チャンピオンズリーグ出場は難しくなったことを認めた。

 3位以内に入れる可能性はあるかと問われたピオリ監督は、「さらに遠くなった。われわれより上にいるチームは強豪で、たくさん勝っている」とコメントした。

 ピオリ監督はまた、代表戦による中断期間へ入ることに言及し、「まずはエネルギーを回復しなくてはならない。肉体的にも、精神的にも非常にきつい時期が続いたからね。もう少し鋭いプレーを期待していたが、ここからラストスパートに備えたい」と語っている。

 一方、ACミラン(AC Milan)は1-0でジェノア(Genoa CFC)から貴重な勝利を収め、インテルと勝ち点2差の暫定6位に浮上した。

 カルロス・バッカ(Carlos Bacca)とアレッシオ・ロマニョーリ(Alessio Romagnoli)、ホセ・エルネスト・ソサ(Jose Ernesto Sosa)を欠くミランは、さらに開始わずか1分でアンドレア・ベルトラッチ(Andrea Bertolacci)が負傷し、交代を強いられるアクシデントに見舞われた。

 ミランにとっては、試合を支配しながらルーカス・オカンポス(Lucas Ocampos)とジェラール・デウロフェウ(Gerard Deulofeu)が絶好機を外すちぐはぐな試合だったが、本拠地初出場のマティアス・フェルナンデス(Matias Fernandez)の初ゴールが決勝点となり、前節のユベントス(Juventus)戦に続く連敗を避けた。

 2位ASローマ(AS Roma)に勝ち点8差をつけ、リーグ6連覇へ前進するユベントスは、19日に敵地でサンプドリア(Sampdoria)と対戦する。(c)AFP/Justin DAVIS