【3月18日 AFP】南米ペルーの首都リマ(Lima)で17日、豪雨の影響による洪水が発生し、道路が流れの激しい川のようになる中、数千人が取り残される事態が発生した。

 大雨が数週間にわたって断続的に続いていた人口約1000万人のリマを含む首都圏では17日朝、複数の住宅が浸水の被害を受けた。またリマと中部を結ぶ幹線道路は、土砂崩れによって所々寸断された。

 リマ市内のウアチパ(Huachipa)地区では、道路が茶色い激流となって車やトラックをのみ込み、救助隊はワイヤロープを張って滑車で住民たちを避難させた。

 また北部ラリベルタ(La Libertad)では洪水で3人が死亡、2人が行方不明となっている。

 洪水は、数年に一度、異常気象を引き起こすエルニーニョ(El Nino)現象によるものだが、今年は特にペルーが大きな被害を受けている。ペルー政府は被災地域の復興資金として、250億ソル(約860億円)の緊急予算を発表した。(c)AFP